Atlasの手が新しくなりました。指は4本、動く関節は13か所に
Boston Dynamicsが、ヒューマノイド「Atlas」用の新しい手を公式ブログで発表しました。前の世代の7自由度から13自由度に増え、あえて小指をなくした4本指です。
Boston Dynamicsは2026年10月1日、公式ブログでAtlas用の新しい世代の手を発表しました。Atlasは、2026年1月に製品版が発表された作業用のヒューマノイドです。
何が変わったのか
- 自由度(関節が動ける方向の数)が、前の世代の7から13に増えました
- 指は親指を含めて4本。親指は4自由度、ほかの3本の指はそれぞれ3自由度です
- 関節を直接モーターで動かす方式で、使っているモーター(アクチュエーター)は1種類だけです
- 指先と手のひらに、圧力を感じるセンサーをびっしり並べています
- 大きさは大きめの人の手と同じくらい。前の手と同じくらいの力があり、100ポンド(約45kg)以上の荷物を入れた小型冷蔵庫を運べると説明しています
前の手は「つかむ」、新しい手は「使いこなす」
メーカーによると、前の世代の手はいろいろな物を「つかむ」ために作られていました。新しい手は、つかんだ物を手の中で動かしたり、向きを変えたりする「操作」のための手です。
たとえば、親指とほかの指で小さな物をつまむ、3本の指で持つ、ドリルやネイルガンのような道具を握ったまま引き金を引く、といった動きができると説明しています。
なぜ小指がないのか
人の手にそっくりな5本指にする会社が多いなかで、Boston Dynamicsはあえて小指をなくしました。小指を足すと関節が3つ増えます。チームは、それで増える器用さよりも、大きさ・消費電力・複雑さが増えるデメリットのほうが大きいと判断したそうです。
AIの学習のための設計
この手は、コンピューターの中のシミュレーション(仮想空間)で正確に再現できるように作られています。仮想空間で強化学習(試行錯誤でAIに動きを覚えさせる方法)をして、その結果を本物のロボットに移す「sim-to-real」をしやすくするためです。
また、たくさん作れて、安く、修理しやすいことも設計の目標に挙げています。新しい手を付けたAtlasの出荷時期については、記事の中では触れていません。
ほかのヒューマノイドと比べる
作業用ヒューマノイドの大きさや用途、発売状況を並べて見られます。→ Atlas・Figure 03・Optimusを比較する
2026年11月1日時点でメーカー公式サイトで確認。